2008年に発売された、和風ホラーアドベンチャーゲーム「零」シリーズの4作目となる『零 ~月蝕の仮面~』。当時Wii用ソフトとして発売された本作が、リマスター版となってコーエーテクモゲームスさんよりNintendo Switchで本日発売されました。
住民が一夜のうちに忽然と姿を消してしまった、忌むべき島「朧月島(ろうげつとう)」が本作の舞台です。
幼少期、この「朧月島」で祭の最中に神隠しにあった少女たちは、失われた記憶を求めて再び島を訪れます。ありえないものを写し、封じ込めるカメラ「射影機(しゃえいき)」と、懐中電灯の僅かな光を頼りにさまざまな場所を探索し、襲い掛かってくる霊を退けながら真実に迫ります。
まずは本作の概要のほか、オリジナル版にはなかった新要素、新コスチュームを紹介したこちらの映像からご覧ください。
ストーリー概要




「誰も憶えていないことは、存在しないことになるのだろうか……」
本州の南に浮かぶ島―朧月島(ろうげつとう)で十年に一度開かれる朧月神楽(ろうげつかぐら)。その神楽の最中に、五人の少女が神隠しに遭った。少女たちは一人の刑事に助け出されたが、すべての記憶を失くしていた。
神隠しに遭った少女の一人、水無月流歌(みなづき るか)にはかすかに憶えていることがあった。それは、一つの旋律……。
旋律と共に、失われた記憶が甦ってくる。
― 仮面をつけた人々に囲まれて楽器を鳴らす少女たち ―
― そして月の光の中で憑かれたように踊る仮面の女 ―
旋律は繰り返され、速まり……だが、記憶はいつも途切れてしまう。あの日、何があったのか? 流歌は、その想いを抱えて過ごしてきた。
十年後、神隠しに遭った少女のうち、二人が相次いで死んだ。顔を覆い、泣き叫ぶような無残な姿で……。流歌と共に残された少女、海咲(みさき)と円香(まどか)は友人の死の謎を解き明かすために朧月島に向かった。
そして二人を追って流歌も島へ渡る。失った記憶の先にあるものを確かめるために……。
登場キャラクター
本作は、4人の登場人物の視点が切り替わりながら物語が進行します。

CV:能登 麻美子
朧月島出身で、ピアノを学ぶ少女。十七歳。神隠しに遭う以前の記憶を失っている。唯一思い出せる旋律を奏でるたびに甦る断片的な記憶――その光景の先にあるもの……、生まれた家のこと、父のこと、そして自分自身のこと……。失ったものを取り戻したいという想いから、母・小夜歌の制止を振り切って朧月島へ渡る。

CV:沢城 みゆき
わがままで意志の強い少女。十七歳。神隠しに遭った五人の一人で射影機を作った麻生邦彦博士の子孫にあたる。「帰ってくるの……朧月島……」鏡に映った黒衣の少女の言葉に導かれ、円香と一緒に朧月島に向かう。

CV:後藤 沙緒里
気が弱く、海咲の言う通りに行動してしまう少女。十七歳。友人である神隠しから助けられた少女たちのうちの奈々村十萌、篠宮鞠絵が相次いで死んでから海咲の様子が変わったことを心配している。

CV:小西 克幸
元刑事の探偵。刑事時代に連続殺人の容疑者である灰原耀を追って朧月島に渡った時、神隠し事件に遭遇、彼女たちを発見した。この事件がきっかけで懇意になった小夜歌の依頼で、朧月島へ向かった流歌を追う。
4人を取り巻く人々

CV:鵜飼 るみ子
流歌の母親。旧姓 四方月。体が弱く、ほとんどベッドで寝たきりになっている。夫である宗也が、流歌の失踪事件に関係していると知り、宗也と別れて本土に移り住んだ。宗也が流歌に仮面をかぶせていたこともあり、二人はことあるごとに衝突していた。

CV:立木 文彦
流歌の父で小夜歌の元夫。死者を慰める祭りである朧月神楽の面を作る面打ち師。面を作る道を追求する求道家であり、幼い頃の流歌にとっては厳格な父だった。祖先の宗悦が作った究極の面である“月蝕の面”を完成させることに執念を燃やしている。

CV:櫻井 孝宏
灰原重人の息子ですべてを見透かしているような冷たい眼を持つ細身の男。朧月島出身で灰原医院を東京で開設していた。その医院で人体実験めいた殺人を犯し、指名手配中。事件担当の刑事だった霧島に追われている。

CV:福沢 良一
灰原病院の院長で、朧月島の経済的な実力者。島の長として朧月神楽を取り仕切る祭司でもある。息子である耀には甘く、本土に病院を持ちたいという希望も叶えている。

麻生海咲にだけ見える、黒衣をまとった少女。海咲の前にたびたび現れ、自分のことを忘れたのかと問いかける。

月幽病患者の少女。灰原病院の院長・灰原重人の紹介で朧月館に入院した。性格は非常に残忍で、刃物で他者を傷つけるなど度を越えた悪戯で看護師たちを悩ませていた。
ゲームシステム
本作では、島にある薄暗い洋館や廃病院の中を、月明かりと懐中電灯の僅かな光を頼りに探索します。また、さまざまな場所で気になったものを“触る”ことによって物語は進んで行きます。
新聞記事やメモなどから、忌まわしい事件のあった過去など主人公の失われた記憶を紐解きましょう。
射影機(しゃえいき)


撮影することで霊を撃退し、封じ込める力を持つという古いカメラ「射影機」は、本作に欠かすことのできない重要なアイテムとなります。霊との戦闘では「射影機」を構え、ファインダーで捉えて撮影することでダメージを与えることができます。また、怪しい場所を撮影すると、「射影機」の特殊な力で謎を解く鍵が映し出され、探索においても大きな役割を担います。時には、思わぬものが写し出されることも……。
霊石灯(れいせきとう)


霊石灯は、霊石に蓄えられた月の光で霊を鎮めるアイテムで探索時は懐中電灯としても使えます。射影機とは異なる性能を持ち、霊を照射範囲にとらえ光を照射してダメージを与えます。流歌の母親である水無月小夜歌から受け取とり臘月島にやってきた霧島長四郎の装備品です。
朧月島(ろうげつとう)の探索ステージ
・灰原病院

朧月島にある古い病院。現在では廃墟となっている。朧月島周辺に見られる風土病「月幽病」を治療するという目的で、灰原院長によりさまざまな実験が繰り返されていたという。
・朧月館

月幽病治療のために建てられた、豪奢な造りのサナトリウム。「特別なお客様」のみが入院できるホテルのような施設だが、和風の意匠を施された和洋折衷の様式となっている。灰原病院につながる形で併設されており、島民は朧月館を“新館”、灰原病院を“旧館”と呼んでいた。
・四方月邸

朧月神楽で使われる面を打つ、由緒ある面打ち師の家。古い日本家屋に、多くの面が飾られている。水無月流歌の生家で、この家を訪れることで重要な記憶を思い出す。
・月読崎灯台

朧月島にある巨大な灯台。朧月島で最も月に近い場所。月を信仰する朧月島では灯台の頂上は特別な意味があり、いにしえの神社が移築されている。
・月蝕堂 控エノ間

朧月神楽の舞台に隣接する、神楽の準備を行う部屋。舞や演奏を務める巫女たちは巨大な面の下で瞑想し、自らが付ける面と一体となる。
新規要素
フォトモード


キャラクターや霊にポーズをつけて配置し、画面写真を撮影できる「フォトモード」が新たに搭載されています。ゲーム内の怖かった場所で、思い思いのシチュエーションをつくり上げることができます。もしかしたら、思いもよらない心霊写真が撮影できるかもしれません。
新コスチューム



物語を進めていくと入手できる新デザインコスチュームの一部をご紹介します。キャラクターの衣装を着せ替えることで、違った雰囲気での探索が楽しめます。
豪華版『零 ~月蝕の仮面~ Digital Deluxe Edition』も発売中
ニンテンドーeショップおよびマイニンテンドーストアでは、ゲーム本編に「朧月島の夜宴コスチュームセット」、「零 ~月蝕の仮面~ デジタルアートブック(オリジナルサウンドトラック付き)」が付属した『零 ~月蝕の仮面~ Digital Deluxe Edition』も販売中です。本作の恐怖をさらに深く味わえる豪華版となっていますので、気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。



グラフィックも向上し、より臨場感のある恐怖を伴って、『零 ~月蝕の仮面~』がNintendo Switchで本日蘇ります。この機会に、みなさんも射影機を片手に朧月島を探索してみてはいかがでしょうか。
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