花札・株札
HANAFUDA / KABUFUDA
花札の歴史
花札の歴史は安土・桃山時代の「天正かるた」、江戸時代上期の「ウンスンカルタ」から、江戸時代中期に現在使用している花札ができたと言われています。
花札ゲームの中でも2人でプレイする「こいこい」は、勝負勘・度胸・かけひき・冷静さを必要とする知的ゲームです。
こいこいの遊びかた
人数
2人で遊びます。3人以上の時は、親の決めかたと同じ方法で2人にしぼります。
親の決めかた
裏向きの札を1枚ずつめくり、月の早いほうが初回の親となります。
  • できれば、ジャンケンやサイコロで決めるのは控えてください。
使用札
1組48枚。2組(黒・赤)を交互に使うとスムーズに進行します。
プレイの開始
  1. 親が"子の手札(裏向け)→場(表向け)→親の手札(裏向け)"の順に2枚ずつ配っていき、各手札8枚、場に8枚(手八の場八)の状態にします。残りは山札として裏を向けて積んでおきます。
  2. まず、親から順番に手札の1枚を場に出し、同じ月の札があれば合札とし、ない場合は捨て札となります。
    次に山札から1枚をめくり、同様に同じ月の札があれば合札とし、ない場合は捨て札となります。
    合札は自分の札となり自分の前に、表を向けて並べておきます。
  3. このように進めていき、手札がなくなる前に、出来役ができればプレイを止めます。また続けて勝負することもできます。勝ったほうが親となり、次のゲームが始まります。
    • 親は先手なので有利です。
    • どちらも役ができない場合は、ノーゲームとなり親が交代します。
勝負、こいこい
出来役ができ、さらにもっと大きな役が期待できそうな場合、「こいこい」と言って、ゲームをさらに続けることができます。
ただし、自分に次の役ができる前に相手に役ができた時は、得点の倍返しとなります。
ゲームのコツ
とにかく出来役を早くつくることです。後はかけひきです。
得点計算
7点以上は倍の得点となります。
12回戦で終了し、合計点の多いほうが勝ちです。
手札の役
最初に配った手札8枚に、次の役ができていた場合は、その得点をもらい、次の回となります。
手四(てし): 同じ月が4枚あるとき…… 6点
くっつき: 同じ月が2枚ずつ4組…… 6点
特別な札
「菊に盃」は、10点札とカス札としても通用します。
出来役一覧
ところによっては、役・点数ともに異なることもありますので、プレイの前に打ち合わせをしてください。
  1. 五光(10点)
  2. 四光(8点)
    雨入り四光は7点とする。
  3. 三光(5点)
    雨以外の20点札3枚
  4. 花見で一杯(5点)
    4と5は省いてもよい。
  5. 月見で一杯(5点)
    4と5は省いてもよい。
  6. 猪鹿蝶(5点)
    他の10点札が1枚ふえるごとに1点プラス
  7. 赤短(5点)
    他の短冊札が1枚ふえるごとに1点プラス
  8. 青短(5点)
    他の短冊札が1枚ふえるごとに1点プラス
  9. タネ(1点)
    10点札5枚、10点札1枚ふえるごとに1点プラス
  10. タン(1点)
    短冊札5枚、短冊札1枚ふえるごとに1点プラス
  11. カス(1点)
    カス札10枚、1枚ふえるごとに1点プラス
  12. 赤短・青短の重複(10点)
    他の短冊札が1枚ふえるごとに1点プラス
札の知識
1年を12か月に分けて、各月ごとに花鳥風月をとり入れています。
  • 札の下にある点数は「こいこい」以外のゲーム、「花合わせ」「八八」の得点計算で使用するものです。
  1. 1月    松に鶴
  2. 2月    梅にうぐいす
  3. 3月    桜に幕
  4. 4月    藤にほととぎす
  5. 5月    杜若(かきつばた)に八ツ橋
  6. 6月    牡丹に蝶
  7. 7月    萩に猪
  8. 8月    ススキに月・雁
  9. 9月    菊に盃
  10. 10月    紅葉に鹿
  11. 11月    小野道風にカエル、柳にツバメ
  12. 12月    桐に鳳凰