ある遭難事故によって、数世紀ぶりに
未知の惑星が発見された。 豊富な水源に 恵まれたこの青い惑星は、 多様な生態系や 文明の痕跡が見られるという……。
まずは、この謎に包まれた惑星について
くわしくレポートしていこう。
この惑星は、ホコタテ星では名のあるベテラン宇宙飛行士キャプテン・オリマー氏が休暇の途中、突然飛来した流星に直撃。吸い寄せられるように墜落したことから発見された。
また、その事故からほどなくして、コッパイ星による食料資源調査のために放たれた無人探査機が同惑星を発見。「PNF-404」と名付けられた。
奇妙なことに、遭難した
オリマー氏に続き、オリ マーを救助するために向 かったチームや、食料を 求めてやってきた探索チーム (キャプテン・ チャーリー氏ら 3名)も、惑星に着陸態勢に 入る寸前で事故が起こり、遭難してしまったという……。この事故と惑星の因果関係については不明な点も多く、いつかレポートにまとめようと思う。地表の70%が水に覆われていて、そのほとん
大きな衛星をひとつ持ち、それによって潮汐が 発生することで多様な生態系が形成されたと 考えられる。
この惑星には過去に存在した文明の遺産と思われる建築物や、人工的な物体が多く確認されている。そのいくつかを紹介しよう。
金属製の柱に木製の屋根がふかれた、巨大な構造物。古代では、この屋根の下で市場などが開かれて活気にあふれていたのではないだろうか?
その圧倒的な白い偉容は、人々の信仰の象徴としての役割を果たしていたと考えられ、当時の祭事で使われたであろう謎の器具がいくつものこされている。
建造物の中に城跡があるなど、高度な文明の痕跡が認められる。ここは、かつて繁栄を極めたこの惑星の王族の最期の隠れ家だったのかもしれない。
さまざまな自然環境に文明の痕跡。
我々が想像する以上に、この惑星は多くの
謎に満ちあふれていることがわかった。
次のレポートでは、実際 にオリマー氏が 初めて出 会った不思議な生き物に ついて 紹介するとしよう。